先日の休みの日に「世界一受けたい授業」といったテレビ番組をみた。見たといってもビデオに撮ってあるものを「ながら見」したのだが、ハッと気づかされたことがあった。
内容は日本のGDPが最近ドイツに抜かれ世界第4位に下がったためドイツの働き方はどういったものかというものである。ふだんはこの番組は観ることはないのだが妻が毎週ビデオに撮って視聴しているため、自分も特集の内容によってはついでに観ることもあるのである。
今回のことで自分が一番に感じたことは日本とドイツでは仕事に対する取り組み方、向き合い方が全く違うと思った。日本は休み中でも仕事に関した電話が鳴ることがあったり、残業をすることなども普通であるといった感覚であるが、ドイツでは休みの日に仕事に対する電話をとることを拒否する権利があったり、残業も法律で一日の労働時間の上限が決められているため基本的にすることはないそうである。
また有給休暇に関しても1年の初めに会社の全員で話し合い、休みがかぶらないように調整して年初に全て決めてしまうそうである。サラッと簡単に番組を観たが、日本との違いが明確であった。
日本人の国民性として、他の人が困らないように迷惑がかからないように気を使うといった特徴があるため、それがしっかりと仕事をやりおえるといった残業や、休日も困っている人に対応しなければといったことから電話に出たりなどの対応をするような習慣がある。そのことはもちろんよい面ではあるが、かえって自己犠牲もともなうことがりそれが悪い面である。
ドイツでは仕事に関してはメリハリをつけて完全に割り切っているような感じがする。それゆえかえって初めからやらないことを決めていることで無駄なものを省き、どうすれば効率よくできるかといったことをふだんから考えるといった習慣ができていてそれが身についているのではないか。それが同じことをやるにしてもドイツの方が日本よりも生産性が高くおこなえるためにGDPで日本を抜いたのだと自分はこの番組をみてとらえることができた。
最後に自分のふだんの生活や仕事に当てはめてみても、最初から残業ありきといった考え方をするのではなくて、今ある現状をしっかりと刮目して、やらなくても支障がないものはないか、もっと効率よくおこなえるものはないのかといったことなどこれまでの常識を一度疑ってみること、常に考えることをしてドイツのよいところを見習っていきたいと感じたのである。
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