第257回 新オレオレ詐欺

「オレオレ詐欺」とはご存じの通り、全く別の他人が電話先の相手の息子や身内のふりをして金銭をだまし取る詐欺のことである。近年では「振り込め詐欺」とか、「架空請求詐欺」といったような呼び方もされている。

実は自分がこのオレオレ詐欺のような手口に引っかかってしまい金銭をだましとれれてしまったのである。とわいっても、電話で振り込み依頼があったわけではない。

実は先日某ドーナツ店のネット注文をしたくてそのQRコードを読み取って、自分のクレジットカードの情報を入力した際に、それがその店のものではなく一緒に掲載されていたバナー広告の表示されたものだったのだ。

クレジット番号を送った直後も上手くつながらないので何か変だなと感じていたが、明細をみて身に覚えのない海外取引があり、それが何やら暗号資産みたいなものの購入にあてられていたのだ。

これはまずいと思い、すぐにカード会社に連絡して対応してもらうことになった。上手くいけば返金してもらえるが、できなければカード差し止めの処理をしてもらうことになる。カード会社からはお客様の方からまずは取引先に連絡をとって身に覚えのない請求である旨を伝えてほしいと言われたが、ネットで検索しても連絡先がでてこなく、また取引先が海外のものということもあり、泣き寝入りをしなければならない可能性もあるのだ。

とりあえず後はカード会社からの結果の報告を待つことになるが、どうしてこのような事態に陥ってしまったのか、自分自身ふりかえって原因を追究して反省していきたい。

まずはスマホの画面上に表示された広告が、その某ドーナツ店のものと勘違いしたことが一番大きい。カード情報の入力が終わってからこれは何か違ったものに送信したかもしれないと思ったからである。

これは表示が紛らわしく、利用者に勘違いさせてしまう可能性があるため、できれば画面上に表示させない方法をとってもらいたいと思う。また自分の方としてもそれが広告だということが最初分からなかったのでそのサイトが自分の希望するサイトであるかの確認もしっかりしていきたい。

次に、自分にとっての大切な個人情報を入力する際にはことさら慎重にならなければならいということである。自分のカード番号等を入力する行為はいわば、お金の入った財布や通帳を他人の分かるような場所に置いておくという行為となんら変わらないのである。

よくオレオレ詐欺に騙された人を、よくそんな簡単に自分の大切なお金を渡すなとか、銀行でそんな大金を振り込むなと不思議に思ったものだが、自分もよくよく考えれば、同じような脇の甘いことをしていたなと今回を機に反省をした。

ただ被害金額は約7000円ちょっとで、考えようによれば今後同じようなことを二度と起こさないための授業料だと考えればやや手痛いがまだ致命的なほどではない。

以前にクレジットカードをつくった当初は妻からこのような訳の分からない架空請求の被害にあうからカードをつくるのは反対だともめたことがある。しかし現金とは違ってクレジットカード支払いには支払先や利用日時、金額などが確実に明示され、間違った利用をしていなければ保証もしてもらえる場合があるので逆に安全な面もある。

これは自動車運転の場合と同じで、事故が怖いから自動車を運転しない方がよいと考えることと同じではないか。確かに車を運転していれば場合によっては事故を起こす確率もあるわけだが、それを恐れるあまり車にのらないというのは現代の文明の恩恵を享受しないのと同じである。

確かに事故を起こす場合もあるので、基本的には運転者は保険に入ったりして万が一の時にそなえている。また日常運転をしていて、ヒヤリとした危ない経験も時折するかもしれない。しかしそのたびごとにこういう場合は事故を起こしやすい可能性があるので気をつけようといったように自分の中で学習し、運転することが当たり前の日常の生活の一部となっていくのである。

クレジットカードの場合と重ね合わせて多少無理なたとえであったかもしれないが、車の運転と同じで最初は怖いと思いながらも経験を積んで慣れて、現代の文明の享受を受ける点は同じではないかと思い今回このようなことを書いてみたわけである。

よって自分の今回の件に関してはクレジットカードの個人情報の入力で自動車事故を起こしてしまった。被害金額は約7000円ちょっとだった。まだ自分は無事でありこれからも運転を継続できると思えば今回のことを糧に気を引きしめて一層より運転に注意していかなければならいと反省したのであった。と締めくくりたい。

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