第175回 逆タイパ

先日新聞を読んでいて、時間を効率よく使うタイムパフォーマンスを逆手にとった内容が書かれていたのでとても興味がわき面白く読むことができた。このブログでも過去にタイパについては何度か書いてきたが、これまでのものとは違った視点で書かれておりとても納得し腑に落ちたので紹介してみたい。

これまでタイパの考え方としては通常モードで視聴せずにCMをカットしたり倍速視聴でみるなど、どちらかといえば「早く観ること」に主眼が置かれていた。

しかし今回の記事では逆に「遅くして観ること」のメリットについて書かれており、その視点がとても斬新でこれまでになかった新しい見方であると自分自身とても参考になった。

たいてい動画の速度の設定では2倍速や1.5倍速といった早める速度の他に0.5倍速や0.75倍速などスローで再生されるものがついている。自分ははじめスロー設定で観る人なんかいるのかとやや否定的であった。しかし記事によれば0.75倍速といったちょっとゆっくりめのスピードで視聴している層が存在しているという。

例えば趣味でやっているダンスの振り付けを覚えるためといった「何かの練習」で使う層がいるということ。これには自分自身なるほどと納得した。次に「時間稼ぎ」といった考え方。これはこういった新しい見方もあるのかといった意外な発見であった。

例えばいつまでも感傷にひたっていたい映画やドラマを自然な感じで引き延ばしてみるといったこと。さらには子供に静かに動画を見てほしい時に早く終わってしまわないように自然な感じで引き延ばしたい時に使用するそうである。

確かに最初にあげられていたように、自分がどうしてもみたい番組のものなら自分も倍速で観ずに普段から通常モードでみるようにしている。これはこれで分かるのだが、さらにゆっくりと味わうためにスローモードにするという発想には一枚とられた形だ。

また最後の時間稼ぎというのはなかなか気づきにくい視点で読んでいて面白かった。記事の最後には一見普通だけど、実は丁寧な生き方をしている人を「0.75倍速な人」と呼んでいると書かれていたが、自分もそんな呼び方があったのかと初耳だった。

最後にこの記事を読んで、いつもは何事も早く効率的にすることに主眼を置いてきた自分だが、逆に遅くする考え方もあるということに気づけたことで、自分の慌ただしく気忙しい生き方を見直し、日常に余裕をもてるよな柔らかさ、柔軟さを取り入れて一日の生活にゆとりをもって過ごしていきたい、もっと時間を味わってふだんの日常を楽しんでいきたいと感じた。

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