第132回 アウトプットの大切さ

自分の思っていることを言葉にする、書きだすということはとても大切である。以前にも書いたが、読書感想文でも反省文でも、書くという行為をすることで一度頭の中でふり返りをする必要性がでてくるからである。

これは記憶の定着といったことにもつながる。ただ単に聞いただけ、読んだだけだと頭の中を素通りしただけなので記憶に残りにくい。しかし、いったん頭の中でふり返りをおこない、それを自分の中で整理し考えまとめることで脳内に定着してくるのである。よく学生時代での学校の勉強の復習といったことを思い出してみると納得できるのではないか。

また一般的に講義を聞いただけでは5%、読書だけでは10%、視聴覚(ビデオ、音声による学習)では20%、実演を見るのでは30%、他社と議論するのは50%、自ら体験するのは75%、そして他人に教えるのは90%記憶に定着するという研究データーがあるという。

これをみても自分が聞いたりして学んだものを他人に教える、つまりインプットしたものを一度自分の頭の中でまとめてアウトプットすることが一番記憶に定着する確率が高いのである。

自分も本を読み終えた時にはその感想を記憶が鮮明なうちに簡潔にノートに書くようにしているし、Voicyなどの音声配信で共感したものにはコメントを入れるようにしている。また毎日のこのブログ記事の掲載もふだんから自分が漠然と思っていることを文章にして書くという行為をおこなうことになるので自分の考えを理路整然とするにはとても効果のあることだと思っている。

基本的に自分が聞いたり学んだしたことを全て人に教えるといったことは他の人の都合もあり迷惑にもなりかねないので現実的ではない。しかし自分自身で書くことは他人に時間をとらせないため迷惑にはならない。よって何気ない日常においてこうした小さなアウトプットの積み重ねが自分が得たものを逃さないようにするための最大の秘策ではないかと考えているのである。

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