年末の時期、いつも通り店で仕事をしていると以前の店で働いていたアルバイトの方が一人で食べに来てくれた。
今では就職してこの近くに一人暮らしをしているそうだ。話をきけば年末年始は10連休ほど会社の休みがあるそうでとても羨ましく感じた。
色々と近況を話し合った後に、帰り際に会社から映画の無料チケットをもらったので使いますか、と言われた。
実は自分は映画はほとんど観には行かない。特に見たいものがあった場合は別であるが基本的には当たりはずれがあるために避ける傾向がある。
どういうことかというと、とても面白い映画であれば言うことはないが、もし外した場合はその2時間から3時間くらいの時間が無駄になってしまうという恐れがあるからである。
つまりお金を払った以上はもし途中でつまらない、自分には面白くないと思って映画館を出てしまうとその料金が無駄になるし、またお金を気にして最後まで映画をみてしまうと今度は時間が無駄になってしまう。
もしこれがテレビやビデオであれば途中でチャンネルを変えたり、早送りや倍速視聴するなどの対処ができるわけであるが映画館の中であればそれができない。つまり自分の家で観る方が途中で別の作業をしながらの「ながら見」もできるわけで色々と選択の幅が広いからである。また長ければ途中で止めて後でまた再開することもできる。
そういった理由で自分はなるべく映画はみない傾向にあるが、逆に面白かった場合には映画館での大画面での迫力は家庭のテレビで見るのとは比べものにはならないのでできれば絶対に面白いと話題になっているものしか観に行かないのである。
話は戻って、結局映画のチケットは上記の理由を説明した上でお断りをしたのだが、よくよく考えてみると久々に会ってせっかくプレゼントしてくれたのだから、行くいかないに関わらず、感謝の気持ちを伝えて一応受け取った方がよかったのではないかとも思った。せっかくの好意を無にしてしまい後になって少し後悔した。
もし気が変わって実際に映画を見に行ったら、そのような自分の凝り固まった考え方がひょっとしたら変わったかもしれないとちょっとだけ思った。
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