昔、就職活動中に自己アピールとしてスピーチがあった。自分は人前で話すことが大の苦手で大勢の前にでてしまうと緊張してあがってしまい、途中で何を言っているのか分からなくなってしまうことがあるからである。そのためよく紙に書いた原稿を丸覚えしたものである。
それが裏目にでてしまったこともあり、ある面接会場では面接官とのやり取りの呼吸があわず予期せぬ質問に上手く対応できずに面接終了後にはこれは絶対に落ちたなと思ったことがある。結果はやはりその通りであった。
そんな就職活動を続けていくうちにつれて、別の会社の確か二次面接での出来事であったと思うが、その会社の一次試験に合格した経緯を教えてもらう機会があった。
その会社の一次試験ではスピーチと文章でのレポートとがあったが、その面接官が言うには君のスピーチを聞いたときには実は落とそうと思ったそうである。しかし君のレポートの文章を読んでみたところ、その内容からやっぱりもう一度来てもらおうということになったという経緯を聞いた。
つまり、スピーチでは自分の本来の良さは発揮されず、逆に文章ではそれができていた。つまり自分は文章で自己表現した方が自分にはあっていた。話す方よりも書く方に適性があったということである。このことは自分でもその面接官に言われるまでは気づかなかった。就職活動では自分の長所や短所を面接官に話さなければならなかったにも関わらず、逆に面接官から教えてもらったのである。
今でも話すことは苦手で自分の思いを上手く表現することは不得手であるが、それを一生このままでは終わらせたくはない。何とか改善したいのではあるが、話すことにしても書くこととと同じで内容を簡潔にして趣旨をはっきりさせることが大切である。
つまりこの書く訓練を積み重ねることが、物事の本質を起承転結で組み立てて内容を順序たてて説明する訓練につながるわけで、しいてはスピーチの訓練にもつながるのである。以前のように書いてあることを丸暗記するのではなく、筋道を立てて要旨を説明することができるようになると思うのである。
そのため自分の苦手なスピーチ力向上をはかるためこのブログを毎日書き続けているのである。またその思いがあるからこそこうして継続して続けられているのだと改めて思った。
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