第193回 大雪の朝 2

昨日の続き。以前に雪が降った時に投稿したものと同じになってしまうが、今回の場合も前回と同じようなことが起こったので書いていきたい。

やはり突然の予期せぬ雪に見舞われた時には車のタイヤが雪にとられて動けなくなってしまい、近所の人の手助けを得て脱出するという光景をよく目にする。実際に自分が朝、車に積もった雪をおろしている最中に近くで車が立ち往生していたので近づいてスコップでタイヤのまわりを掘るといったお手伝いをするという機会を得た。

またその前日の夜には同じ場所で同じような光景があり、その時は数人で車を押して雪にはまった車を脱出させた。こういった雪というものは私たちの交通を妨げるやっかいなものであるが、その反面、みんなで協力しあわなければならないといった状況をつくりだしてしまうといういわば人と人とを結びつける潤滑油的なものでもある。それがふだん身近な周りの人たちとあまり交流しない希薄な人間関係になりがちな私たち現代人に、雪は近所の人たちの連帯感を深めあう作用もはたしているのであながち雪を悪者にはしてはいけないのである。

ふつうの日常の朝では、玄関をでたらすぐに自宅から遠く離れてしまうため近所の人たちとはめったに顔をあわせることはないと思うが、こういった大雪の時にはまずは玄関前で雪すかしをしなければならなく、いったん自分の家の前で作業をしなければならないといったまとまった時間があるために近所の人たちと否が応でも顔をあわせることになる。

昔の人はこういったことが当たり前でよく近所の人たちと世間話をかわしていたであろう。今では強く雪が降った日がまさにご近所の人たちとのコミュニケーションタイムである。雪を媒体にふだんあまり会話をしなかった人たちと言葉をかわすよい機会と思えるようにしよう。

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