第37回 捨てる

何か新しいことを始める際、そのことを行なうために時間を費やす必要がある。反対に考えてみればそれをするために辞めなければならないものもでてくる。

自分は通勤時間の際に音声コンテンツ等をながら聴きしているが、過去をふり返ってみると車に乗り始めたころはラジオ、また当時は音楽をきくのにカセットテープといったものが主流だった。その後CDやMDが聴けるようなオーディオが登場し、今ではブルートゥースで携帯に入っている様々なコンテンツを取り入れて視聴できたりする。

もちろん移動中に聴けるのはどれか一つであり、数あるコンテンツの中から選択をして順番に聴かなくてはならない。もちろん今では倍速視聴やバックグラウンド再生で同時に聴いたりできる機能もあるが次々にでてくる新しいものを限られた時間内にすべて聞きつくすことはできない。もちろんある程度選択する必要がある。

そうなると必然的に自分にとって重要度の高いものから順番に聴くことになり、それほどでもないものは除外されていくことになる。自分の人生も同様で限られた時間の中、あれもこれもとすることはできない。無理にしようとすると詰め込みすぎて一つあたりの効率も悪くなり良いパフォーマンスは発揮できなく消化不良をおこしてしまう。前にも書いたかもしれないが家の中のクローゼットでも詰め込みすぎると乱雑になってしまいどこに何があるのか分からなくすぐに取り出せなくなってしまう。夏物や冬物などその時期に応じた衣服を適量選択しておけるような状態にしておくことがのぞましい。

よって基本1つ購入したら1つ取り除く、そのようにして自分にとっての適量をいつもキープし続けていけるようにしておくことが大切である。自分もそうであるが一度購入したものはなかなか捨てることができない方も多いであろう。しかし自分にとっての大事なものはそのつど時間の経過によって変わっていくものであり、新しい自分へと進化していくためには常に大事なものを取捨選択していくといった新陳代謝が欠かせないのである。

これはもの、こと、時間の過ごし方などすべてにおいてあてはまる。映画をみたいと思ったら数ある作品の中から1つを選ばなければならない。またその時間は映画を見ること以外の行動は基本できない。自分である行動を選択する時には他の選択を捨てるという決断も同時にするということである。

自分にとっては朝の時間を確保するために夜の時間を早めの睡眠にあてなければならなく以前のように遅くまで起きていることはできなくなった。また移動中の視聴内容も色々な種類のなかから新しいものを加えてそれほどでもないものを除外していった。こうした適正な選択は他にもスマホ画面のアプリの数や並べ方、パソコンのデスクトップのアイコンの状態、机の引き出しの中やカバンの中身、その日にやるべきことの予定、毎月支払っているサブスクの料金といったことまで反映できる。自分も1つ取り入れたら何か1つ省けるものはないかと考える癖をつけるとともに、自分の行動をよりよいものへとアップデートできるようにしていきたい。

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