鉛筆の芯で以前はHBが主流であったが今は2Bを使っている割合が多いという話題があった。自分が小学生の頃はもちろんHBが標準で2Bは習字の練習用でしか使用はしていなかった。
また昨日の新聞では日本のポップソングのイントロも昭和や平成の時代は約17秒、令和の現代では6.3秒と昔に比べ短くなってきているとあった。これは映画やドラマの倍速視聴が主流になってきていることと関係している。昭和の頃は倍速のボタンなるものはなく単に再生や早送り、巻き戻し、スローといったボタンがあるにすぎなかった。時が流れいまでは倍速でも1.2倍や1.5倍、1・75倍などを選ぶことができ、自動車のワイパーの間隔時間をこまめに選べるようになったのと同様に選択肢が増えてきた。
現代ではテレビ番組や映画をおさめたビデオだけでなく動画といったコンテンツもあり、YouTubeのチャンネル増えて以前に比べれば多くの番組が際限なく増えている。それと倍速機能の進化によって少しでも多くの内容をみたいという心理が働いて、それを解決する手段として用いられていると思う。また内容を要約したものもあり短時間で効率よく吸収していきたいという思いもあるであろう。日本のポップソングのイントロが昔に比べて短くなっているのも逆に長ければ途中でキャンセルされるかもしれないという心理面のあらわれではないか。
もちろん見るものによって何倍速で視聴するかは人それぞれだが、自分にとってはそれは重要度にも比例するのではないか。つまり自分にとって大切な番組は小さい倍速かスタンダードのスピードで。重要度の低いものほど早いスピードで視聴するということになっていると思う。
自分でもその傾向にあり、とても楽しみにしている番組は倍速せずにいる。逆にちょっと興味があるものやそれほどでもないものは倍速、もしくは通常スピードで「ながら視聴」している。さらに関心があって通常にしていても興味が失われたりしたらスピードを速める、同じ番組でも要所要所でスピードを使い分けたりしたこともある。
たとえば小説を読んだり、映画をみたりするときでも、関心はあるがもし面白なく失敗したらどうしようという心理も働く。これらはある程度時間がかかるので自分にとって思ったより面白くなかったハズレであった場合に時間が無駄になってしまうということである。
自分が入ったことのない飲食店に入りづらいという心理と同様にこれまでは敷居が高かったものに対してその解説動画や、倍速機能をつかうことにより少しでも時間を有効活用するというスタイルはこれからも増えていくであろうし、自分もそうするであろう。
このような効能として、例えばちょっとは気になるけどこれまでは手にしなかったもの、ことが自分の知らなかった領域を広げるのに役にたつかもしれない。自分もニュース解説や本の解説動画はよくみているのでこうしたものも取り入れていきたい。
ただ常に倍速や要約のみであるとそのものを最初から最後まで通して感ずる大切なものが誤解されたり、全て見ることや読むことによる真の面白さを味わえないこともあるので、自分としては解説を短時間でみて興味があったものに関しては全てスタンダードで拝読、拝聴するようにしている。
コスパならぬタイパ、すなわちタイムパフォーマンスをあげるということが現代進行中である。
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