第58回 こころの器

蟹穴主義という言葉がある。蟹は甲羅に似せて穴を掘るといわれる。つまり身の丈にあった生活や行動をとる。自分自身の分相応を知るということがまずは大切であり、そこから自分を高める努力をして自分の器をひろげていくことが大切であるという意味であると自分は解釈している。

ある本からの引用であるが、洗面器に水を入れて石を放り込めば、波紋は洗面器中に広がる。これを小さな池だと全体の何割かに、大きな大海であればほどんど影響がない。例えにだした洗面器、池や海は心の広さ、大きさを表し、そこに放り込まれる石は心に影響を及ぼすものである。つまり自分の度量によって何かのトラブルや困難に見舞われた時に心の中に受けるさざ波は異なるということである。

自分自身もまだまだ心の領域は狭い。少しでも自分を高めて自分自身の器を広げたいと思っている。やはりそれには普段からの生活行動、生活習慣を規則正しいものにしてかつ自分ができる範囲で日々の仕事に真摯に取り組み、家庭生活でも協力してそこで得た気づきや出来事を自分にとっての肥やしとして自分の中に取り入れる。そして挑戦することも忘れずに日々成長して器を大きくしていきたいと思っている。

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