第57回 ながら聴き

よく朝起きて、何気なくテレビをつけて出勤まで朝の情報番組を準備をしながらみる。今度は家に帰ってきて何気なくテレビをつけて何か面白い番組がやってないか「ながら観」する。よく自分が若いころ、大きくさかのぼって特に小学生の頃にはテレビが起きてから寝るまでの生活の一部に入っており、友だち、家族以上に一緒に過ごすことの多いものではなかっただろうか。

しかし今では、特に見たい番組ではない限り家でテレビをつけることはない。どちらかといえばテレビよりも撮りだめたビデオの方を観る。以前にも書いたが勤務先が近くなった分、移動中の聴きたい音声コンテンツは時間が足りなくて聴けない。よってその時間を朝の出勤前の準備の時間にあて「ながら聴き」していると。つまりいってみれば、朝に適当にテレビをつけている時間帯にそれをあてたということである。

YouTubeなどが存在しなかった昔は朝の時間帯で聴けるものといえばテレビやラジオくらいのものであった。しかも配信はすでに決められた中の番組から選ぶ必要があった。しかし様々なコンテンツが存在している現在では、自分の好きなコンテンツや番組を選ぶ自由の範囲が広がった。ただ単にNHKや民放番組を聞き流しするのではなく、自分流にカスタマイズされた番組を聴くというスタイルにできるのである。

ここで自分はこれまで聴いてきたものの中で自分にとって重要なものを、昔でいえば朝の何気ないテレビをつけるのと同様に朝の時間に聴くように改めたのである。

最後に話題は全く変わってNHKの受信料のことである。よくNHKは観ないから受信料は払いたくない。もしくは払う必要がないのにテレビがあるだけで払わされるので裁判になったということを聞く。今ではNHKが映らないテレビもあるそうだ。

昔は、例えば自分が小学生の頃にはテレビに映る番組といえばNHK総合と教育、それに民放の2社だけだった。つまりテレビをつければ4チャンネルのうち半分はNHKだったのである。しかし平成に入って民放が2社増え、今ではさらにケーブルテレビやらYouTubeをテレビでもみれるようにもなっている。

そうなってくるとテレビを買っただけでNHKの受信料を払うというのはもうすでに時代遅れと感じるのは私だけであろうか。確かにNHKは公共放送であり特定の主義主張に傾いていることはなく、アナウンサーも一般企業の固有名詞を使って広告宣伝することもない。ニュース等も今では新聞ではなくネットからも好きなものを選んで見る時代である。また料金さえ払えば広告であるCMもカットできる。よって選ぶ選択肢が広がっている現代ではNHKは強制ではなく選ぶ選択肢の一つとして入っていてもよいのではなかろうか。

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