第227回 機先を制す

自分はせっかちである。何事も早め早めで行動するし、待つということがあまり好きではない。まあ、誰でも待つことが好きな人はいないとは思うが。

食事を摂る時でも早く食べてしまうため、親からはもっと噛んでゆっくり食べなさいと言われてしまう。

しかしそういった特性を仕事で上手く活かすことができないであろうかとふと考えてみると、先読みをすることに使えるのではないか。

つまり自分は飲食のサービス業であるわけで、毎日色々なお客様と接するのであるが、特に常連様といわれるよく来られるお客様にはそれぞれに特徴がある。例えば、いつも同じメニューを注文されたり、嫌いなもの苦手な食材を入れないでほしいといったリクエスト、あとはよく焼いてほしいとか、好みの席に座りたい、などなど多々ある。これらをそのお客様から言われる前にこちらからお声かえをしてそのお客様にあったように対応するのである。

自分も昔はよく出勤前に仕事場近くのカフェに行き、朝食を摂りながら新聞を読むという生活を何十年も続けてきたが、いつも決まって同じメニューを注文していた。だいたい最初は通常通り注文するが毎日通っているとたいては「いつもの」ということで店員さんから言われることが多々ある。こちらの心理としては覚えてくれていて少し嬉しく思ってしまう。

これと同じことを仕事でもお客様から言われる前に行動するのである。まだまだよく来られるお客様全てのことを把握できてはいないが、できるだけこちらから気づいて対応している。うまくお客様のリクエストに応えられた場合、望んでいるものと一致した場合にはお互いによいコミュニケーションをとることにもつながり仕事が楽しくなってやりがいもでてくるのである。まさにサービス業の醍醐味である。

今の自分の職場は以前働いていた店舗とは違って基本的にオープンキッチンなのでご来店されたお客様のことを気づけるチャンスは以前に比べて十分にあるのでこれからもしっかりお客様のことをみてお客様のお役に立てるようこちらからすすんで行動をおこしていきたい。

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