第194回 睡眠

元横綱の稀勢の里が書かれたコラムが新聞にでており、強さというのは稽古、食事、睡眠の質で決まるという。稽古が大切というのは誰しも分かるが、面白かったのはあとの2つである。

例えば食事に関しては身体を大きくするために噛まずに食べてなるべく満腹感を感じさせないといいった従来のやり方に対して疑問をもち専門家に助言をもらうなど科学的な面も含めて改善をすすめているということなどが書かれていた。

これらを読んでこれまでの風習に疑問をもって風穴をあけようとしている考え方にはとても共感できた。例えば食事の面に関しても一日2食がいいのか3食がいいのかといった細かなことまで考えており自分がこれまでやってきたことを否定するようなことでも躊躇なく正しい方向へ変えようとしているのには感心した。

自分が盲点だったのは3つ目の睡眠というところである。相撲の世界では寝ることも大切なことだということは昔からの風習であったとは思うが、現代に生きる私たちはどちらかといえば寝る間も惜しんでという言葉にあるように寝る時間を削って頑張ることが美徳であるという考え方が少なからずあった。

確かに空いている時間がなく残るは寝る時間だけといった時にその時間を一部削ったと聞くと涙ぐましい努力をしていると感じるかもしれないが、よくよく考えてみれば、良いパフォーマンスをあげようとすれば、自分の体調が万全であることが最も大切なことであり、食事と同様にしっかりと休んで身体を万全な状態にしておくことも大切なことであると改めて感じた。

自分の場合でも朝の早起きをモットーとしているが、それをするためにはやはり早めに就寝するなどしっかりと睡眠時間を確保した上で取り組むべきことだと感じた。相撲の世界で親方になっていろいろと改革にとりくんでいる稀勢の里に今後は角界全体を大きな視点からみられるような力をつけて良い方向へ向かっていけるよう頑張ってほしいと思った。

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