第222回 ものは考えよう

昨日は今年一番の最強寒波到来ということで積雪がいつも以上で雪と格闘する一日であった。とはいうものの雪が積もったのは前日の夜が一番ひどく、朝方から日中にかけてはそれほど降らなく豪雪までにはいたらなかった。

大雪には至らず個人的には一安心というところであるが、やはり雪は交通渋滞を引き起こしたり、車に積もった雪をおろすという作業が発生したりしたりといろいろと面倒なことが多い。

これだけをとらえるとマイナスな面が強調されるが、逆に以前にも書いたことであるが、朝の家の前の雪すかしをすることでいつもあまり顔をあわせないご近所の方などとの会話やコミュニケーションがとれる良い機会でもある。

自分の場合は、雪が積もると家の前から車を出すことが困難になるため大通りに面したコインパーキングに停めることがある。そこは駐車場内に融雪装置もついており、家から少し歩かなければならないが、なによりも車をすぐに出しやすいため大雪の時にはこれまで何度か利用していた。以前は一晩止めるのに400円くらいであったが、今回は近年の物価高の影響もあって800円と倍増しており支払い時にはその料金をみてびっくりした。

さてその駐車場には自分と同じく車を一晩停めておいた方もおられたが、その方が自分の車の雪をおろすのに手間取っていた。通常は車に積もった雪をおろす道具を冬の時期には車の中に装備しておくものだがその方にはそれがなかったのだ。そのため自分の持っているものを貸して使っていただいた。

帰り際に感謝されたが、これも雪の日のいつもの日常にはない出来事である。また仕事で配送のトラックが雪にはまり脱出できないでいると、自分も含め近所で朝の雪かきをしていた方がこれをタイヤに敷いてくださいと板のようなものを貸してくれた。運転手さんの方も含めていつもはあまりコミュニケーションをとらない方とも協力する機会を得たことも貴重な体験であった。

このように考えると、雪はやっかいで悪者だと否定的に考えるだけではなく、ふだんあまり接しない人と人とをつなげる潤滑油的な役割も持っているものであるという考えをもつと、わりかし年に1回あるかどうかの最強寒波の時期も違った意味で待ち遠しいと思うのは少し褒めすぎであろうか。

でも、個人的には年に一度はこういったふだんは疎遠になっている自分の周りの人との関わりを持てるよい機会にもなるわけでもあるのでまんざらでもないと思っているのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました