今、文芸書で話題の三千円の使い方を読んでみた。節約、マネー本の小説版ということで興味がわき読んでみようと思った。
読んでみて思ったことは私たちの日常にあるどこにでも起こりそうな日々の風景の中からおこるできごとを短編のエピソードでうまくまとめられていた本である。もちろん携帯等の固定費削減などの身の回りのお得なコスパの方法も簡単には紹介はされていたが、個人的には家族間のお金についてのあるあるに親近感をもてたこと、またその中からの家族間の心温まるエピソードが身にしみた。
特に自分の子供の婚約者にそれなりの借金があることが判明した時はどう考えるかといったこと。またこれまで一緒に過ごしてきた自分の家族のお金の価値観とこれから新たにパートナーになる配偶者とその家族とのお金に関する価値観が異なった場合はどうするのかといったこと。本書ではその時の困惑した状況が綴られていたが、こういったことは一般的によくあることであるため読んでいてすぐにひきこまれ、自分だったらどうするのであろうと色々と考えさせられた。
本書ではそれらのことが祖母、母、娘2人のそれぞれの目線から描かれており、4人それぞれの章から物語はすすめられ最終的にはうまくつながる形になってまとめられていた。読んでいて家族間のホットなつながりに心洗われ、読み終えた時には思わず心が温かくなった。
と、ここまでがこの本の紹介であったが、この本の中のエピソードの一つに配偶者との金銭感覚の違いについて書かれていたのだが、ここからは自分の妻とのお金との考え方の違いについて述べてみたい。またまたプライベートな話題になるがご容赦いただきたい。
まずクレジットカードについてである。基本的にクレカを使って支払いをするとだいたい1%前後のポイントがつく。ただ単に現金で支払うよりもクレカ払いは非常にお得である。毎月支払っている固定費をクレカ払いにしただけで毎月ポイントがもらえ、それを他の支払いにあてることでき節約にもなる。またクレカ払いだとスマホに使用した履歴が残るため、レシートをとっておいて後で家計簿に転記するといった手間も省ける。しかし妻はクレジットカードは危ない。不正利用の可能性があるし、お金がない時でもいわゆる借金をしてでも買い物ができるという理由から反対したのである。そういう考え方の違いから初めてクレジットカードをつくった時はおおいにもめた。
また今話題のマイナンバーカードをつくる際も2022年12月末日までに申請するとポイントがもらるし、また病院で受付する際にも保険証の代わりとなり手続きも簡素になって便利になる。そういうわけで自分はすぐに申請しそれに付属する使い道にも登録してその分のポイントもいただいた。しかし妻は個人情報の漏洩になって危ないということで頑なに申請はしなかった。
これと同様につみたてNISAの時も考え方は同じで妻は反対であった。このようにお金についての考え方は個人差が大きいのでやはり前もって夫婦間でよく話あっておくことが大切である。お金に対する考え方はそれをふまえた毎日の生活にも直結していくのでこれはただ単にお金の問題ではなくどのように二人で夫婦生活を歩んでいくか、共通の生活スタイルを決めることでもある。お金は何にどれだけ、どのように使っていくかというこれからの家庭の方針にもつながるので、お互いにこれまで過ごしてきた家庭の習慣を尊重し理解を示しながらもしっかりと自分たちの価値観を統一しておくことが大切である。
この本を読んで自分たちのお金に関する考え方を改めて考えさせてくれ、またとても楽しめた内容でもあった。読んでいてとても有意義な時間を過ごせたのであなたも是非読んでほしい。
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