今はとても便利な時代である。YouTubeなどの動画で色々なことを無料で短時間で学ぶことができるからである。
例えば英会話であったり、スポーツであったり、陶芸など、これまでは直接人に教わって学ぶ必要があったものが独学で学べるようになった。また短時間で要点だけをコンパクトにまとめてあるものや、倍速機能を使うことによってすき間時間を使うことによっても効率的に学べるようにもなった。
しかしここに大きな落とし穴がある。ただ単に見てもそれが果たして自分自身に身についているとは限らないことである。簡単に手に入れたものは簡単に失ってしまう。逆に練習に練習を重ねて苦労して身につけたものはなかなか忘れることはない。繰り返して継続することにより身体が覚え込んでしまっているからである。
確かに具体的な見本を簡単に見れる動画は理解しやすい。しかしそれをうまく活用すれば、それがない場合と比べて身につく速度は早くなる。しかし誰でも簡単に分かる分、それを本当にマスターしたといえるようになるにはやはり、しっかりそれを使って何度も練習した人だけではないだろうか。
一度動画だけを見て分かったと思うのと身についていることとは違うのである。自分はよく本を要約した解説動画をみるが、それはあくまで簡単にその大まかな内容を把握するためで聴いてなるほどとは思ってもそれは表面上分かったに過ぎない。以前に書いたこともあるが、自分は動画を見て、気になった本があればそれを実際に読んでみる。そして読み終えた後にその内容の要約や感想をノートに書いている。そうすることによって記憶に定着させ自分なりの見解というものを実際に書くことによって認識することができるのである。
また学習系のものであれば実際にその箇所の問題を解いたりするなどして再確認するようにしている。動画を一回見たからといってそれでそのことが身についたと思い込みをせず本当に自分のものにできるよう繰り返し実践していきたい。
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