第289回 自ら選ぶ時代

本日も新聞記事を読んでいて気になったことをあげてみたい。昨日のコラムの「面接官を選ぶ」といったことと似ているかもしれないが、今回は会社の異動の希望をだせる企業の話である。

記事によれば、「コマツ」という会社の全社員の約9割に当たる1万人強を対象に希望による配置転換を可能にする「キャリアチャレンジ制度」を導入したということである。

多様な経験を積みたい社員の希望を活かし、柔軟なキャリア形成や離職防止につなげるということである。ただしこれは新入社員ではなく管理職を含め入社4年目以上の正社員が対象である。

これを導入することにより社員と受け入れ部門との双方での新たな気づきや発想を期待しているといったメリットがあるという。

よくよく考えれば昔は全国に支店のある会社だと移動という名の「転勤」が当たり前のようにあった。自分が子供の頃は学校でもよく転校していく生徒や逆に転入してくる生徒がいた。せっかく友達ができたと思ったのにお父さん仕事の都合でといったフレーズが当たり前のようにあった。

それが今では移動のない勤務地を限定できる制度ができ、親の都合で子供の学校をしょっちゅう変わるということは以前に比べて少なくなったのではなかろうか。

昔の会社員は自分で移動先や仕事の内容を選ぶなんて考えられもしなかったが、時代がかわり今では社員が主体となって自分の希望する部署などを選べるようになってきている。昔に比べてなんと幸せなことだろうと思うのは私だけではないと思う。昔は会社や上司の命令は絶対で、異議を申し立てて仮に異動を免除してもらっても後々マイナスの評価を受けることなってしまう。またそれが続けば会社に居づらくなってしまう。

しかし今の時代は柔軟にそれらのことに対応してもらえ、昔に比べて働きやすい環境になったのだと感じた。個人の都合で親の介護がある方ややんごとなき事情のある家庭などにはよいことだと思う。昨日、本日の記事を読んでそのように思ったのである。

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