第298回 胃カメラ

今日、年に1回の健康診断に行ってきた。例年と同じく、家から近くの病院へ行って検査を受けてきたのだが、今回から胃の検査を胃カメラで行なうことにした。

例年はバリウムを飲んで胃の検査を行っていたが、バリウムだと何か異常があった場合に今度は胃カメラで再検査しなければならなく二度手間になってしまうため、今回から胃カメラに挑戦しようと思いたったわけである。

胃カメラを飲む際には事前に鎮静剤を用いることもできるのだが、それだと薬の副作用で眠気がでてしまい車を運転できなくなってしまうために今回は鎮静剤を使用しないことにした。

それでも検査の際には喉に麻酔をするわけなのでそれほど痛みはでないであろうと思ったが、実際は思っていた以上に内視鏡検査はかなり苦しかった。

胃にカメラを入れる際にすると言われた麻酔は注射ではなく、驚いたことに薬であった。ゼリー状に飲み込むタイプのものと、スプレータイプのものの2つであったが、本当でこんなので麻酔になるのかと一瞬思ったのだが、現代では注射を打たなくてもかわりに麻酔になるようなものができて便利になったものであると感じた。

実際に内視鏡を入れる際には身体を横になって入れた。てっきり座ったまま入れるのかと思ったが思っていたよりも結構大がかりな感じであった。カメラが胃に入っていく最中、自分が苦しんでいる際に看護師さんが背中をさすってくれ、息を鼻から吸って~口からはいて~とリズムをとってくれたことに大いに助けられた。

実際に終わった後になっても喉の奥の方にまだ違和感が残っており、来年もまた同じことをしなければならないと思うと、今度はまたバリウム検査に戻そうかなという思いが少し頭の中にチラついてきた。もう何年も健康診断で胃の検査を行なっているが、胃に関して異常がでたことは一度もなかったからだ。

それよりも検査の結果で気がかりだったのは、事前に採取した検便の検査で便潜血がでたことである。

以前にも便潜血は一度あって大腸に内視鏡を入れる再検査を10年以上前に行ったのだが、その時には大腸に異常はなかった。しかしお尻から入れる内視鏡も今回の胃カメラ同様結構きつく、身体に負担がかなりかかる。できれば避けて通りたいどころだが、異常がみつかっても再検査しなければ健康診断を受けた意味がないので、今のところ日を改めて受ける予定である。

今日は上から(口から)カメラを入れたが、今度は下から(肛門から)入れることを考えると今から憂鬱な気分になってきた。

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