第216回 バイキングは敵

自由に何でも取り放題、食べ放題のバイキングについて今日は思うところを書いていきたい。

特にホテルの朝食などに取り入れられているこのスタイル。自分も好きなものを選ぶ楽しさもあり大好きであったが、この齢になって思うことは自制心がない人にとっては結果的に自分を苦しめるスタイルの食事だなと思うことである。

つまりどれだけ食べてもいいということは裏を返せば、本来の自分の一回の食事で腹の中に入る許容量を超えても食べ続けられるということである。

そんなことは当たり前のことで分かっていると言われるかもしれないが、実は自分自身、子供の頃からこれまで何度もこの失敗を犯してきたからだ。

まずは小学生の頃、大阪の親戚のところに家族で言った際に初めてそういった店に入った。地元にはないスタイルのお店だったので、当然帰りには食べ過ぎてお腹が痛くなり家族に迷惑をかけた。

その後、大人になってもその悪い癖はなおらず、いつも食べ過ぎてしまいお腹をこわしたり、またそうならなかったとしても満腹になってしまいその後の行動に集中できないことが多々あった。

これは心理的に欲というものが関係している。たくさん食べなければ元が取れないので損といったことや、自分はまだまだ食べられるといった自分自身への過信。色々なものを味わってみたいといった欲望などである。

ふつうに考えたら、そこに置いてあるものすべてを食べることはできないとは分かっていても、いつもとは違う特別な空間にいるためにどんどん追加でとってしまいたくなる衝動にかられてしまうのである。

もし仮にこれが仕事ができる人だと仮定したら、おそらく自分が食後に最高に働けるパフォーマンスを発揮できるようあらかじめ最初に何と何とを食べて、次にこれをとって、最後にこれを食べて腹八分目で終わるといった計画をたてていただろう。自分のようにどんぶり勘定で目に入ったものを次から次へと計画性もなくとることは絶対にしないであろう。

全ては自分といった人間の許容量を最初に知っており、それに合わせて時間内に多くの食べ物の中から自分に合った最も良い選択をして満足のいく形で食事を終える。仕事の段取りや仕事を計画的に期限までに終わらせるやり方と似ているかもしれない。

今回はバイキングという食事スタイルを通して思うことを述べてみたが、上手にバイキングをこなす人というのは上手に自分を自制できる人、仕事も計画的に仕上げられる人といったちょっと突拍子もない視点で取り上げてみた。

最後に若い時なら多少無理をしてでもなんとかなるが、50歳という歳になってくると、食べ過ぎてしまった後はきつく、その後の行動にも影響がでてしまうためしっかりと考えて食事をしなけらばならい。

やっぱり食事はバイキングではなく、決められたものが提供される従来のスタイルであれば量が初めから決まっているので食べ過ぎることはないので今の自分にとってはその方が何も考えなくて食事を済ますことができるので好都合である。

逆にバイキングは食べることに「選ぶ」という要素が加わることでかえって頭を使わなくてはならないため今回「バイキングは敵」という過激なタイトルをつけてしまったことをお許しいただきたい。

自分も今後は今書いたことを念頭に置いて自分にあった正しい、適正な食事を心がけたいと思っている。

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