第158回 同窓会

小学校時代の同窓会に行った来た。といっても大掛かりなものではなく有志メンバー約18名ほどの集まりだ。連絡も昔ながらのハガキではなく、Lineグループのつながりで行われた。場所もホテルなどではなく居酒屋風の店の二階を貸し切ってのどちらかといえばカジュアルな開催だ。

実はこの集まりは自分たちの卒業した小学校が廃校となって取り壊される際に、それを新聞で知った同級生たちが偶然と小学校に集まってそこで久々に知り合って、Lineで連絡先を交換したというのが始まりである。

以前に中学校の同窓会もあったらしいが、中学校は当時13クラスもありたとえ集まったとしても当時会ったこともない人もいる。しかし今回の小学校のクラスは常時2クラスしかなく、ほぼ全員知っている関係であるためあった時に知らない人がいないということから盛り上がり方が大きかった。

自分もこのメンバーに会うのは成人式以来の30年ぶりになるわけで内心とても楽しみしていた。自分はLineグループには入っていないが、入っている友人に誘われたのである。行く前にも久々にはくズボンがきゅくつで知らない間に体形が変わったことに気づかされた。

実際に会場に着いて何十年ぶりのメンバーと再会したがぱっと見分かる人もいれば、誰だか分からない人も3人くらいいて、すぐに名簿をみて推察してしまった。直前に卒業アルバムをみて予習をしてきたが、やっぱり誰だか判明しないままいるのは心理的に気持ちが悪い。

結局、全員の顔と名前が一致したが、自分を一目見て、変わってないな~と言われたりもしたが、これは誉め言葉か、どううけとっていいものかと正直複雑な気持ちだった。ただみな当時の面影が残っており同じ齢であっても皆50歳でそれなりの年齢になっていた。中には白髪交じりの同級生もいてびっくりした。

自分は小学生の頃はドラえもんでいえば、いわばのび太くんのような存在で、まわりには当然ジャイアンみたいなのもいてよくからかわれもしたため、久々に会ってどういった対応になるのかと少し心配でもあったがそんなことはいっさいなく杞憂であった。皆自分のところに近寄ってきてくれて近況をお互いに話し合うなど大人であった。クラスの中でしずかちゃんみたいな当時気になっていた女性は来てはいなかったが、女性陣はたいてい名字が変わっており住んでいるところも近辺ではなく郊外から来ていた人がほとんどであった。お子さんが大学生や高校生であったり、中には孫がいるといった男の同級生もいた。自分ももうそんな齢になったのかと時の流れの早さを実感した。

一次会は6時半から9時までとあっという間に終わったが、自分は次の日の朝から仕事があるため二次会には出席せずにそのまま帰った。正直、盛り上がりすぎてお酒がいつも以上に入って酩酊していたというのもありこれ以上お酒を飲むのは不可能であった。最初から少々飲みすぎたのがいけなかった。

最後に今回の同窓会をこのままでは終わらせず、またみんなで集まろう、今度はもっと人数を増やそうということにもなった。また来年に再開することがあればぜひまた参加したいと思った。

今回はいつもとは違う日常を一瞬でも味わえてとてもリフレッシュできた。自分と同じ世代が元気な姿をみて自分も今一度自分の生きている道に活力が湧いてくる思いがした。

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