最近ロバートキヨサキ著「金持ち父さんと貧乏父さん」を読んだ。読むのは2回目で1回目を読んだ時はもう10年以上も前で全て読み終えたかも定かではなかった。今回は投資ブームという今の時代背景もありまた動画でも分かりやすく解説しているものもあって最初読んだ時はなんとなく分かったかなといった曖昧なものであったが、今回は色々な解説ツールも手伝って自分なりに理解することができた。
まず金持ちと貧乏人の違いを端的に説明すると金持ちは資産を購入して資産を活用することによってお金を増やしていくのである。例えば何か購入する場合、貧乏人はお金でそのものを購入するためお金は減少するが金持ちはお金を働かせてできたお金でものを買うので貧乏人よりかはお金は貯まるのである。よってお金は寝かせるのではなく投資に使い働かせることが大切だといったことがこの本の趣旨である。
読んでみると効率的なお金の使い方についてこれまで考えの及ばなかった斬新な考え方について学ぶことができたが、よくよく考えてみると何もこういった考え方はお金に限ったことではない。例えば仕事やアルバイトを選ぶ際に自分が身につけたいものや入手したいスキルを考慮して選ぶといったことがあげられる。自分の母親は昔、郵便局でパートとして働いていたことがあるが仕事を通してこれまで知らなかった地域の地名や郵便番号を自然に覚えることができたといっている。また回転すし店でアルバイトをすればすしの作り方やそこで扱う色々な種類の魚の知識や扱い方が学べる。また接客対応や礼儀作法、長くいれば新しく入った新人の指導なども任されることがあり、社会経験がつめ、色々な年代の方とのコミュニケーションをももつことができる。もちろん労働の対価としてお金ももらえるが、考え方によってはそれ以上の価値を得られるのである。
職業、仕事を選ぶ際によく自分の好きなものを選ぶのがいいと言われるが好きなものだからこそお金以上に自分の学びたいもの、そこから得られるものが多いのではなかろうか。先ほどの例をあげればおすしを学びたければもちろん専門学校に行くという選択肢もある。しかしそれに関連した仕事を自ら選んですることで、最初から全てを効率よく学べるわけではないかもしれないがお金をもらって学ぶことができるという点では多少時間はかかるかもしれないが働きながら何かを得られるため一挙両得である。また実際の現場や現実を知るといったこと、興味関心があることにはどん欲になれるといった利点があるように思う。
もちろん同じ仕事を体験してもそこから得られるものは人それぞれによって違う。何を意識するかによって気づく人もいるし気づかない人もいる。要は目的意識の違いともいえる。もうすでに働いている方も例えば自分が今やっている仕事に対してお金以外に何が得られるかといったことを深く考えてみるのもお金以外のボーナスを得られるチャンスかもしれない。単に労働をお金を得る手段だけと考えるのではなく、そこから生まれる副次的な果実こそが人生を豊かにする源となっていくと思うのである。
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