第301回 道をゆずる

毎朝、車で出勤する際に自宅の細い道から交通量の多い通りにでなければならない。

その際には、信号のある少し手前の小道から合流することになるわけだが、混み合っている時などには、なかなか入らせてもらえない。

しかし中には、合流地点手前で車を止めて待っていてくれる親切な方もいて、その時はもちろんありがたく入らせてもらっている。

そういう心配りを受けるとなんだか嬉しく、自分も同じようなことをしたいという気持ちになってくる。

そういうわけで自分も赤信号で止まる時には、止まっている間に横の道から車が入ってきやすいようにできるだけ交じわう道の手前で止まって持つように心がけたい。

こういったことはもちろん誰でも分かってはいるけど、自分が主要道路を走る側だとこれまでなかなか気づかなかった。中には強引に割り込んでくる車もあっていささか不快にも感じたこともある。しかし今回のように自分が主要道路に入る側の立場に立ってみることで初めてその親切に胸が熱くなりその大切さに気づかされたというのが本当のところなのである。

いつまでもこの気持ちを忘れずに大切にしていきたいと感じている。

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