第122回 外食

昨日、実家の母の誕生日のお祝いを行なった。毎年そうであるが、誕生日のお祝いにはだいたい外食にいく。

理由はやはり、食事といった時間を家族全員が共有することでふだんあまり会話がなかった状況を脱して、食事を楽しみながらお互いに近況を語り合ってその時間を楽しむことができるからである。

食べたいものはその日の主役である母が決めるのであるが、ここ最近はふだんの生活の中では食べない焼肉屋へ行くことが多い。昨日もそうであった。

外食のよいところはやはり家族全員が一堂に会することができ、しかも家族の中で給仕する人がいないといったことである。

普段の生活では例えば母が食事の準備や後片付けをするとなると、ご飯は汁物をよそったりしなければならなく時折台所の火加減なども気にしなければならないため落ち着いて会話に集中することができない。またテレビがついていたりしてそれを観ながら食事をすることもほとんどである。また仕事や学校、習い事といった関係で家族が一緒にそろわないこともある。

しかし外食の場合は、給仕を気にすることもなく、テレビも客席には基本的にないし、全員がそろっていて一緒に食事ができる状況である。また料理も家庭では味わえないような食材や調理器具を用いて作られるわけいつもより品質が違う料理も楽しめる。

なによりも昔は当たり前であった一体感のある家庭での食卓の風景が、現代ではみなバラバラな状態になっており、こうした外食の場は家族全員が一体になって団欒ができる格好の場なのである。

自分は時々実家へ行った時などはもちろん両親と話したりもするが、やはりゆっくりと落ち着いて話すには全員がそろった食事の場の方がおいしいものにも囲まれ、雰囲気もよく落ち着いて話ができるし食事が終わるまでは基本的には全員が一緒にいられてコミュニケーションをとらざるを得ない状況になっているので自分は年に数回ある家族の誕生日や記念日に一緒に食事に行き、お店という第二の家庭の食卓を囲むということが好きで楽しみなわけである。

今後も両親が元気なうちに一緒に食事へ行って、お互い大切な時間を共有して楽しんでいけるようにしていきたい。

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