第255回 信念

ここ二日ほど前にテレビ番組「徹子の部屋」に将棋の藤井聡太八冠が出演するということについて書いたが、昨日ようやくその撮ったビデオを最後まで観ることができた。

藤井聡太八冠は徹子の部屋に初登場ということで、とても注目度が高いということもあって番組の構成上は一番最後の登場ということになっていた。

話の中で朝何時に起きているかという質問があり、その答が7時半くらいに起きたいと思っているけど、予定とか何もなければ9時くらいまで眠ってしまうこともあるというふうに答えられていた。藤井八冠といえどもやはり、あらかじめ決められたことがなければいつまでも寝てしまうといった人間的な面があるんだなと感じた。

自分も昨日の記事で朝早く起きれないということを書いたのだが、それに共通していると感じた。自分は今日は少し頑張って昨日よりも30分早く起きることができたが、まだまだ朝遅いレベルである。

さて昨日寝る前に自分がいつも読んでいる稲森和夫氏の「京セラフィロソフィ」の中に昨日は信念を貫くということについて書かれていた。その中に心に刺さった箇所があったので紹介したい。

それは稲森氏は経験や技術もないのに電気通信事業を立ち上げたその真の思いについてである。それは損得勘定ではなく「日本の通信料金は一社独占の状況のため世界的にもみてとても高い。だから自分が電気通信事業に乗り出して日本の通信料金を安くしよう。国民のために自分はこの事業をやるんだ」といったゆるがない信念をもって取り組んだということである。

このようなことが昨日の夜に読んだ箇所には書かれていた。結果稲森氏は見事にそれを成功させるわけであるが、やはり正当な強い思いがあるからこそ途中にどんな困難があってもくじけずに挫折せずに続けれれたのだと思う。やはり本当に自分が腑に落ちるというか、心から納得できるものでなければちょっとした誘惑などで途中で挫折してしまい続かないなと感じた。

さらに昨日の読んだ箇所には、例えば暴力団が脅しにやってきても、たとえけんかなど一度もしたことがなくても勇気を奮い起こして立ち向かっていかなければならない。泣き虫でイジメられたらすぐに泣きだすようなおとなしいおとなしい子供だった人でも事業を継いで従業員を守る立場になった瞬間から度胸をきめなくてはならない。もちろん怖いけれども逃げていては従業員たちを路頭に迷わせてしまうと思えば暴力団にも負けない勇気が湧いてくる。その凄まじい気迫に押されて相手も手が出せない、これが「真の勇気」であるということについても書かれていた。

つまり真の勇気とは大義名分や信念を持った人間でなければだせないということである。この箇所は過去に何度か読んでいても自分の好きな箇所である。

朝に早く起きれないといったことに対して真の勇気の話を持ち出すなど度が過ぎているかと思われるかもしれないが、やはり自分の中で確固たる信念がなければ長続きしない、ちょっとしたことで心が折れてしまうのは一緒だなと思ったので今朝このことを書いてみた次第なのである。自分もそうした心から大切だと思えるようなものがないために朝早く起きることもこれまで続かなかったんだなと反省をした。そして自分にとっての真の勇気となるべきものも自分の中に確立させないといけないとも感じたのである。

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