第156回 ゲン担ぎ

某経済新聞に隔週で三浦知良が記載しているの「サッカー人として」といった記事が掲載されている。今回はそれを読んでその通りだなと思ったことについて記していきたい。

故野村克也監督の言葉で「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」というものがある。この切り出しから記事が始まっている。相撲をはじめとしたスポーツ選手でも勝っている時に髭をばし続けたりするなどのゲン担ぎをする人がいる。自分の場合も仕事でネクタイを変えたら以前の時よりもよかったりした日があった時には同じネクタイを着用し続けることがあり、いわば自分のこととして読める内容でもあった。

しかしこうしたゲン担ぎについて著者であるカズは、一流のスポーツ選手といったものは普段からの毎日こなしている自分自身が行なっているルーティーンといったものが一番大切で、たとえ良いことがあったとしてもそのルーティーンを変えない。同様に結果がたとえ悪かったとしても同じルーティーンは変えずに続けるということだ。

ということはつまり、良いことがおこったらゲン担ぎにあやかろうといった考えはいわば運や他力にすがるといったこと。いっぽうでこれまで自分がやってきたことに対して自信や矜持がある人は何か良いことがあったとしても特別なことはせずにいつもやっていることをいつも通りにこなすことに集中するのではないか、というのが私自身の解釈だ。

確かに人間は弱いもので、追い込まれたり切羽詰まった時には何かにすがりたくなるものだ。しかしこの記事を読んで自分自身が強烈に感じたことといえば、何が起ころうとも信念をしっかりと持ち、肝がすわって地に足がついている人はゲン担ぎにはこだわらないということだ。もちろんこだわるのは自分がいつも行っている習慣であるということだ。

これまで習慣の重要性を何度もこのブログの記事にしてきた身としては、今回のカズの考え方は改めて一流の人の行動といったものについて再確認できたよい内容であった。

「負けに不思議の負けなし」にならないよう、周りに流されずに自分が大切に思っていること、自分自身で決めたことに対して真摯に取り組み続けていこうと改めて思った。

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